約束。
2003年4月1日生徒が帰る日。
バスを見送る際、
ウチら小屋番は赤いセーターと帽子をつける。
長いこと代々引き継がれてるものらしい。
オイラがもらったセーターも、
前に来てくれたOBが使ってたって言ってて。
そんな格好で、
トラックに荷物を運んだり、
生徒をバスまで送ったりしてたら、
一人の生徒がオレの帽子をかぶりだして。
別れ際にそいつが、
『この帽子、預けておくだけだから、
ちゃんと返せよ。』
って泣きながら。
だからオレはあの帽子を
あいつに返さなきゃいけない。
オレと同じぐらい涙もろいアイツに。
バスを見送る際、
ウチら小屋番は赤いセーターと帽子をつける。
長いこと代々引き継がれてるものらしい。
オイラがもらったセーターも、
前に来てくれたOBが使ってたって言ってて。
そんな格好で、
トラックに荷物を運んだり、
生徒をバスまで送ったりしてたら、
一人の生徒がオレの帽子をかぶりだして。
別れ際にそいつが、
『この帽子、預けておくだけだから、
ちゃんと返せよ。』
って泣きながら。
だからオレはあの帽子を
あいつに返さなきゃいけない。
オレと同じぐらい涙もろいアイツに。
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